Yoshi のミンダナオ日記(その7:ダバオ市の姉妹都市)

令和7年3月28日
1 北九州市
2 泉南市
皆さんはダバオ市が日本のどこの地方自治体と姉妹都市であるかご存知でしょうか?
 
 2017年、ダバオ市と最初に姉妹都市になった日本の地方自治体は北九州市です。日本の近代化・産業発展を牽引した北九州市は戦後長らく深刻な公害に苦しみましたが、今や日本一クリーンな大都市となりました。ダバオ市の「環境姉妹都市」として、特に、廃棄物処理分野で、技術移転、住民教育、人材育成などの協力を継続しています。
 
 2023年、大阪府の泉南市が2番目の姉妹都市となりました。関西国際空港を抱える泉南市は大阪・関西圏の窓口に当たります。ダバオ市からの特定技能人材受け入れ、教育交流の分野などで、関係が強化されています。
 
 2024年、静岡県の浜松市が3番目の姉妹都市になりました。浜松は自動車・オートバイ・楽器など、製造業のハブであるとともに、フルーツ、お茶など農業分野でも進んであり、外国人も多く住むダイナミックな都市です。ダバオ市からの特定技能人材受け入れ、教育交流の分野などで、関係が強化されています。

 ダバオ市は日本と歴史的なつながりが強く、親日的で、若くて優秀な人材に溢れた都市です。他方、日本は少子高齢化に苦しんでいます。両者を結ぶことは、どちらにとってもウィン・ウィンの関係になり得ます。姉妹都市交流は民間のイニシアティブがきっかけとなるケースが多いですが、地方自治体など行政が深く関与することで、特別な関係強化が図られ、ビジネス・教育・人的交流が分厚いものになります。
 
 茨城県ひたちなか市、沖縄県もダバオ市との交流強化に積極的です。今後、多くの日本の地方自治体がダバオ市の姉妹都市になることを期待しています。

2025年3月28日 石川義久
3 浜松市