Yoshi のミンダナオ日記(その2・ミンダナオの魅力)


ミンダナオ。皆様はどのようなイメージをお持ちですか?
ミンダナオ島は、北海道と四国を併せた面積を持つ大きな島です。「約束された土地」と呼ばれてきたように、天然資源に富み、土地が肥え、台風が来ないことから、農業には無限の可能性があります。我が国の食料安全保障、資源外交、そしてシーレーン防衛の文脈で、ミンダナオの重要性は強調し過ぎることはありません。
ミンダナオの歴史は、16世紀以降のスペイン・米国統治時代を通じ、ミンダナオのイスラム教徒と、ルソン島・ビサヤ諸島のキリスト教徒との戦いの歴史でした。近年、ミンダナオ和平は画期的な進展を遂げています。武力闘争・テロ・貧困に満ちた島というイメージはもはや過去のものになりつつあります。このミンダナオ和平に、日本が長年深く関与し、支援してきたことは、残念ながらあまり知られていません。
ドゥテルテ前政権が発足して以来、フィリピン政界におけるダバオ人脈は有力になりました。ミンダナオには多くの日系人の皆様がおられます。日本企業の投資も徐々に増えてきております。治安の改善に伴い、日本からの観光促進の大きな可能性があります。日本から高齢者の方々が多く移住されております。日本語を学ぶフィリピンの若者たちが、ミンダナオから日本に渡り、労働力不足に苦しむ日本社会を助けてくれています。
私はダバオに住み、さまざまな分野におけるミンダナオの潜在能力の高さ、日本との結びつきの強さについて、毎日驚かされております。「Yoshi のミンダナオ日記」では、今後、さまざまな視点から、私が見たこと、感じたことを皆様にお伝えしていきます。
2023年1月24日 石川義久